1日ピカソ!(全1回)
20世紀アートの巨匠・ピカソ。でも、ピカソの風変わりな絵の何がすごいの?知っておかないと恥ずかしい代表作って?アート初心者でもわかるようになる?聞きたくても聞けなかったピカソの作品の意味とその人生にせまることで、現代アートの扉を開く1日講座!

絵の巨匠といえば誰もが思い浮かべるパブロ・ピカソ。しかし、彼の絵を見て「子どもでも描けそう」「何がすごいかわからない」と思ったことがある人も多いのではないでしょうか。 この授業では、ピカソが残した数々の作品の意味と破天荒な人生を追いながら、彼が天才と呼ばれた理由にせまります。一見簡単な落書きのように見える絵に隠された、高度な知的ロジックを丁寧に読み解いていくことで、抽象画や現代アートを読み解くきっかけとなることを目指します。
生涯に10数万点にもおよぶ作品を残したピカソは、作品の質もさることながら、つねに新しい表現スタイルを追究していました。しかし、なぜピカソはこれほどにまで多くの作品を制作することができたのでしょうか?その偉大なクリエーションの背後には、ピカソ独自の「イメージをつくりだすための方法」がありました。
授業では、ピカソの生涯と代表作をたどり、独自の方法で常に新しいイメージをつくりだすピカソの芸術的マジックを解き明かします。《アヴィニョンの娘たち》など、美術の歴史にとって重要な作品たちをレクチャーとディスカッションを通して学ぶ、ピカソがわかる!一日。
美術批評家。2009年、論文「レイバー・ワーク――カール・アンドレにおける制作の概念」にて、美術出版社主催、第14回芸術評論募集、第一席。美術批評をはじめる。現代美術に関する批評を執筆するほか、主に20世紀の日本と欧米の芸術作品についての研究を行なっている。