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議事録をデザインしよう(全4回)

講師:富田誠(東海大学教養学部芸術学科専任講師)
ゲスト講師:和波里翠(グラフィック/UI/UXデザイナー)
日程:2015/10/4(日)、10/11(日)
会場:Impact Hub Tokyo

レクチャー、図解を理解するためのワーク、課題の発表と講評など、充実した内容を通して、文字だけでなく図や絵をつかった創造的な議事録のつくりかたを学ぶための入門講座。後半の授業ではビジュアル化の必要性を第一線の専門家たちが議論をするトークセッションまで行われ、まさに盛りだくさんでした。アイディアや会議内容をまとめるコツを知り自分の考えを整理したいという人、いい記録をつくり周囲の認識を高めることでより積極的な行動をうながしたいという人など、すぐに仕事に活かせる議事録というテーマに興味を持ったメンバーが集まりました。
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レクチャーで創造的な議事録について知る

まずは「なぜ今あたらしい議事録が必要とされているのか」についてのレクチャーからスタート。これまでのような文字だけで記録をとる方法と違い、会議の過程を明らかにすることで人を巻き込むツールとなる「創造的な議事録」の具体的な使用例と、その作り方の基礎を学びました。
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図解トレーニングに挑戦!

情報を整理してビジュアル化する必要性を学んだあとは、さっそく実践練習。まずは赤と黒の2色のペンを使い『AはBの2倍ある』という文章から図解をはじめ、徐々に長く複雑な文章に取り組んでいきました。絵は苦手だと言っていた参加者がほとんどだったにも関わらず、デザインのコツを聞きながら少しずつ進めていくと、スラスラと個性あふれる図ができあがっていきました!できたものはグループごとに発表し、先生からの講評も。「図解には1つだけの正解があるだけではなく、さまざまな解釈によって多様な表現があって良い」と富田先生。
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もっと図解をトレーニングするには?

翌週に行われた3、4時間目では、宿題となっていた長文の図解を発表し、それぞれのアイディアを共有しました。この日はゲストにデザイナーであり会話の内容をその場でビジュアル化する「グラフィックレコーディング」の活動をおこなっている和波里翠さんを迎え、記録の意味やデザインを見やすくするポイントについてさらに詳しく学びました。授業の経過をその場ですぐ図解しながら記録していく和波さんの技に、教室からはどよめきが!
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いよいよ、会話の記録に挑戦

実際の会議でも図解ができるよう、最後は、1つのテーマについて議論する30分間のラジオ番組を聞きながら、ペアで会話を図解しました。長くまとめにくい情報に苦戦しながらも、発言の種類やそれぞれの関係性をまとめながら、みな最後には1つの図として完成させる方法をつかむことに成功しました。

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授業の後に…セッショントーク

授業の後は、富田先生、和波さんに加え、ものづくりコミュニティーやワークショップ運営などで議論のビジュアル化を活かしている古賀由希子さんをお招きし、議論のビジュアル化の可能性や使いどころについて、実践している方々ならではのトークに、受講生のみなさんからも積極的に質問や意見がでました。
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FB

受講者の声

◆色々なバックグラウンドの方が集まっていて、デザイン化の仕方も多種多様でわくわくしました。ぜひ職場に持ち込んで実践して、創造的な議論が生まれることを楽しみにしています。(化学品メーカー勤務・30代女性)
◆今まで「私は絵が下手だから・・・」「上手に図式を書くことが出来ないから・・・」などを言い訳にしてきましたが、絵の上手い下手ではなく、図解化というのは訓練の積み重ねで使えるようになるということがわかりました。少しずつでも地道に取り組んでいきたいと思います。(PRコンサルタント・30代女性)
◆授業を受けてからメモのとり方が変わりました。学んだことを実際に仕事に活かせることができるのがよかったです(営業職・20代女性)
◆頭の中にあることを言葉に出し、文字にし、そして絵や図に残すというということで、自分が何を考えていたのか、あとから見直して簡単に把握できるようになり、より先へと考えを発展させていくことができました。(製薬会社勤務・30代男性)

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    富田誠

    TOMITA Makoto

    東海大学教養学部芸術学科専任講師
    武蔵野美術大学 基礎デザイン学科卒業。早稲田大学大学院 国際情報通信研究科修了。IT&デザイン系のスタートアップ創業、早稲田大学政治学研究科 助手などを経て、現在は、東海大学教養学部芸術学科専任講師、早稲田大学ジャーナリズムコース非常勤講師。専門は情報デザイン、特に情報の視覚化とデザインプロセス。

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    和波里翠

    WANAMI Satomi

    グラフィック/UI/UXデザイナー
    平成1年生まれ。玉川大学芸術学部情報デザイン専攻卒業後、2012年デジタルガレージ新卒入社。 CI/VI・パッケージ・Web・アプリ等の受託グラフィックデザインに従事。2015年DeNA入社後、新規サービス開発のUI/UXデザインを担当。"想いを見える化"するため、70箇所を超える講演イベントや会議で議論をリアルタイムに可視化し共有するグラフィックレコーディング活動を行っている。